月別アーカイブ: 2020年10月

十月下席浅草演芸ホール後半 夜の部(10月26日〜30日)

まだまだ色々と心配の多い日が続いていますが、連日大勢のお客様に御来場頂き御礼申し上げます

初日『抜け雀』
二日目『死神』
三日目『井戸の茶碗』
四日目『七段目』
千穐楽『さんま芝居』

やりたいなぁと思っていたネタを掛ける事が出来とても有意義な五日間でした。

橘家圓平師匠のこと

高校生の頃に浅草演芸ホールお盆特別興行に『住吉踊り』を目当てで見に行った時の事。
次から次へと出てくる師匠方先生方が立ち見の方も大勢いる超満員のお客さんを沸かせる中で高座に出てきた圓平師匠、ネタは『ぞろぞろ』、さっきまで爆笑の渦だった客席が水を打ったような静けさ、これだけの人がいてこんなに静になるんだと思ったのを覚えています。
話は進んでいよいよサゲの一言、その瞬間今まで水を打ったように静だった超満員のお客さんが大爆笑、本当にお腹にドカーンと笑い声が響いた気がしました
その時の私が抱いた師匠に対しての感想は”カッコいい”

二ツ目になり数年後に『住吉踊り』に入れて頂き圓平師匠とも面識が出来たので『ぞろぞろ』の稽古を付けて頂きました。
嬉しかったですが “こんな風には出来ないや” とも思いました。

今月の勉強会で久し振りに高座に掛けようと思い録音を聞きながら “師匠はお元気かなぁ” と考えていたので訃報を知り驚きました。

所属する協会も違いますし親しくさせて頂いていたわけでも無いので、亡くなられた師匠について文章を書くのは個人的なブログとはいえ違う気もするのですが、私の客席に座っていた頃の寄席の思い出の中で間違い無く五本の指に入る印象深い高座でしたので文字にしておきたくなってしまいました。

あの時の師匠のような高座が出来るようになるには後何年掛かるやら。

第四・五回 雷門小助六独演会

昨日は《第四・五回 雷門小助六独演会》御来場頂きありがとうございました

昼夜二回公演は初めての試みでしたが両方に御来場の方が思っていたより多数いらっしゃり嬉しい驚きがありました

私の力及ばない所はゲストの澤雪絵さんと北海翼くんに助けられ感想を聞く限りお客様にも満足頂けたようで安堵致しました

次回は来年の1月16日14時開演で場所も今回と同じ江戸東京博物館小ホール、お時間ありましたらよろしくお願い致します。